動悸や胸の痛み、違和感を感じたり、健康診断で異常が見つかった場合は、
放っておかずに循環器内科を受診して検査をうけることが大切です。
循環器の検査は、心臓の形や大きさ、動きなど心臓の状態を調べる基本的な検査と
基本的な検査で異常が見られた場合、異常な箇所や程度を詳しく調べる精密検査
大きく二つに分けられます。

循環器系の精密検査

循環器系の精密検査 経食道心臓超音波検査(経食道心エコーまたはTEE)

より近い位置から心臓を観察する

経食道心臓超音波検査は、心臓のすぐ後ろを通っている食道から超音波検査をするので、通常の心臓超音波検査では見にくい場所の観察ができたり、より詳しい情報を得たりすることができます。
そのために胃カメラのような細い管を飲み込んで情報を得ます。検査時間は、個人差はありますが、咽頭の麻酔と安定剤の注射などの前処置を入れると1時間くらいになります。

検査の流れ

検査の流れは胃カメラと同様です。
検査前日9時以降の飲食は原則的に禁止です。薬を内服している方は、医師の指示にしたがってください。
検査当日、まず点滴をします。
次に喉に麻酔をします。
その麻酔が十分効いてきたら、体の左側が下になるようにベッドに横になり、安定剤を注射します。
管をかまないようにマウスピースをくわえ、医師の合図で直径1センチ程度の管を飲み込みます。
その後は医師が検査をすすめていきます。

循環器系の精密検査 心臓CT検査

レントゲンを使って心臓の情報を集める

画像診断技術の進歩、高性能なCTの登場により常に動いている心臓の画像も得られるようになりました。
心臓CTでは、心電図で心臓の動きをとらえながら、造影剤を用いて心臓の状態や石灰化の有無などを調べます。
また、心臓の立体画像を作成したり、画像情報を3次元ナビゲーションシステムに取り入れ、アブレーション治療に役立てたりします。
検査時間は、検査前処置を入れると30分くらいになります。

検査の流れ

数時間前から、食事を控えていただくことがありますが、水分の制限はありません。
脈の速さが検査に影響することがあるので、脈が落ち着いてから検査を始めます。
CTの検査台に横になり、 造影剤を注射しながら検査します。
検査中何回か数秒間の息止めがあります。このときしっかり息が止まっていないと、写真がぶれてしまうのでご注意ください。

循環器系の精密検査 心臓カテーテル検査 

カテーテルを用いて血管の状態を内側から調べる

心臓カテーテル検査は、カテーテルと呼ばれるわずか数ミリの細い管を使って、的確に診断することができるだけでなく同時に治療もできるという特徴があります。心臓の各部分の圧や血液中の酸素濃度を測って心臓の働きを細かく調べたり、レントゲン撮影で写る造影剤を注入して心臓の形や動き、冠動脈の狭まりの程度を映し出したりする検査です。
福井厚生病院循環器センターでは、より安全で使いやすいものをと心臓カテーテル検査で使用するカテーテルを独自に開発しました。

検査の流れ

心臓カテーテル検査は、他の検査と違い数日間の入院が必要な検査です。
検査1~2日前に入院していただき、心臓カテーテル検査のための準備をします。
検査当日は、検査前の1食は絶食となり、 検査は心臓カテーテル室で行います。
手首や足の付け根からカテーテルを挿入し心臓の血管付近まで伸ばして、心臓の動きなどを調べます。
カテーテルの挿入部位と安静度の詳細はこちら
その後造影剤を注入し、血管が詰まっていないか、狭くなっていないかなどを調べます。
検査後、カテーテルの挿入したところを圧迫して止血します。止血後数時間の安静は必要ですが、検査が終わって1時間後から食事、翌日から歩行、2日後から入浴が可能になります。
医師の診察後、特に問題がなければ退院となります。

カテーテル挿入部位と安静度について

挿入部位は、治療の目的と患者さまの状態によって異なります。

大腿動静脈(足の付け根)

足の付け根にある血管は太いため、太いカテーテルを挿入する場合や複雑な検査や治療を行う時も使われます。ただし、カテーテル挿入後の止血に時間がかかり、約6時間の安静が必要となり、足を曲げたりすることもできません。

上腕動静脈(肘の内側)

肘の内側にある血管は大腿動静脈ほどではありませんが、比較的太い血管なので、ある程度の太さのカテーテルを挿入する場合や大腿動静脈が使えない場合に使われます。カテーテル挿入後すぐに歩くことはできますが、しばらくの間、肘を伸ばした状態で固定します。また上腕動脈の近くに神経があるので、これに障害を与えないような注意が必要になります。

橈骨動脈(手首)

手首の血管は、止血の痛みや時間も少なく、検査・治療後の運動にも制限がかからないなど患者さまの苦痛が最も少ない部位です。しかし、血管そのものが細いため太いカテーテルは使えません。

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